発芽法

annietakahama2005-12-20

 先日の高浜式発芽法を。
用意する物
 イチゴパック 2
 楊枝     数本
 バーミキュライト イチゴパック1杯分
 ライター
1.楊枝に火をつけ、炎を消し、熱いうちに
イチゴパック1個の底に、あてて、数カ所穴をあけます。
  穴は楊枝の太さ程度で十分です。。
2.穴を開けたパックに用土のバーミキュライトを入れます。
3.種を、用土の上に播きます。
4.穴の開いていないパックに3分の1くらいの水を入れます。
5.水の中にバーミキュライトの入ったパックを静かに重ねます。
6.20〜25度を保ちます。
7.1週間〜10日で、発芽します。

 バーミキュライトヒル石を焼いた物で吸水性と通気性がよく、
無菌で、清潔な用土です。
園芸店で、簡単に手に入ります。
赤玉土鹿沼土パーライト、などより良いですよ。
腐葉土、培養土、畑の土は菌がいて、清潔でないのでダメです。

 水は、パックが透き通っているので、観察しやすいです。
下から3分の1以上にならないように、
また、常に下に水がたまっているようにします。

 楊枝より、火箸の焼いたような物の方が良いけれど、
手に入りやすいので、これを使いました。

 種は大きい物でしたら、用土を半分くらい入れて、
種を並べ、上からまた用土をかけます。

 普通の園芸の本には水をためるのはいけないとかいてありますが
これはOKです。
発芽には乾燥のほうが禁物。
かといって浸ってしまうと窒息することがあります。

 下から水を吸わせる方法を浸透潅水といいます。

 ほとんどの物が20度くらいで1週間から、10日くらいで発芽します。

朝顔のように硬い物は傷をつけたり、
採種してすぐの物には休眠する物もあり、
条件がそろわないと発芽しないものもいくつかありますが、
それ以外は、この方法はほぼ、間違いなく発芽します。
直播や培養土に播いて失敗するのには
一つには土の中にいる細菌によって
種が腐ってしまうことがあげられます。
このバーミキュライトの方法は、手軽な割りに失敗はないのですが
発芽はするものの、肥料分がないので、
根が伸びて、本葉が見え出したら、
極薄い液体肥料(ハイポネクスなど)をやります。
そうしないとひょろひょろの苗になります。
バーミキュライトは軽いので、
 大きい種(ゴーヤなど)は根が浮いてしまうことがありますが
埋めなおしてやれば大丈夫です。
移植がしやすく、
根の傷みもあまり、ありません。
あくまで確実に発芽させたいときの方法なので
直播のほうが簡単だという方もありますが、
ゴーヤを播くときもこれでやるとウチの中でも観察できます。


以前教室を持っていたときに、
教えていた方が雑誌に載せてしまってびっくりしました。
 イチゴパックを2重にして用土を入れて、
種まきをするだけのいたって簡単なことです。
直接見ながらのほうが簡単で分かりやすいですね。
文章にするとかえってややこしくなります。
皆さん分かりましたか?

 写真は
ナタマメの使い方1