ぬかはどう使う。

annietakahama2008-05-25

野菜教室の講習の頃には、雨が上がってきましたが、
畑に入るのは避けてほしい状態でした。


土日しかいらっしゃれない方も多いし、
やむなく畑の作業をなさる方がいても、仕方ありません。


いそがなくていいです。
晴れた日に、
通路と、今回収穫の終わった床に、
ぬかを入れて、表面を、耕して置いてください。
コレは、野菜教室の人だけです。
体験農園のほうは、肥料が効きすぎているので、入れません。

このぬかは、今すぐ効くものではありません。
ぬかが、根に触ると、腐敗するときの菌が、
作物に悪影響を与えることもあります。


何しろ生のぬかです。
そのままでは植物は、吸収できません。
発酵が終わって、
分解して、根から吸収しやすくなります。
発酵途中には、菌がたーくさんで、
発酵が終わると、菌が少なくなるのです。


ですから、化学肥料より、扱いが難しいのです。
肥料分も、化学肥料に比べたら、とても、うすいのです。
その植え腐敗菌で、作物が枯れるとしたら、いいとこ無しです。


だから、ボカシなどのように、
一度発酵させてから使うのです。
野菜教室では、通路にまいておいて、
発酵が終わった頃、作物に聞くようにしているのです。


これからしばらくすると、地面にカビが生えてくると思います。
元気に発酵(腐敗)がすすんでいる証拠です。


ちなみに、発酵は、有益な菌の増殖で、
腐敗は、その逆だとか。


発酵済みのぬかは土壌改良という大きな役目があります。
そして、化学肥料の吸収がよくなり、
化学肥料の持続性も増すのです。


お店の残り物のビールでもあれば、
ボカシを作ってみるのもいいですね。
なんだかおいしそうな肥料が出来そうです。

ポピーの咲いていた跡地に、コスモスを定植しました。
いつごろ咲くのか分かりませんが、ウドンコ病など、出ないといいです。







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2007-05-25
いろんな体験をした人が体験農園に来る。


雨の日のお仕事。
ハウスの中の片付け。
けっこうだしっぱなしのものがある・・・。

午後から、今の時期おいしいルバーブのジャム作り。
明日、講習会で皆さんいらっしゃるから、どうかなと思って。


あさっては講習会のあと、
12時半から、懇親会もあるし。


分量は、ルバーブ3:砂糖2
しっかりした甘さになりました。
ジャムには、ちょうどよい甘さです。

農業公園での講習では、
農薬の使い方を教わり、がんがん使っていた。
というお話をうかがった。


プロの、やり方というのは、
そういうものなのかもしれないですね。
体験農園で教えなければいけないのは、
本当は、農薬のつかいかたなのかもしれない・・・。
りっぱなものを作りたい人には、プロの技を教わりたいのかな。


手で、アブラムシをつぶせとか、
一匹ずつ、
イモムシを捕まえるなんて、
たぶんプロはやらないと思う。


一匹見つけたら、つぶすより、ぜーんぶに
薬まくということをしているのかもしれない。


プロの技って、何なんでしょうね。

ただ、ここの農園の場合、
プロであるボスの意識が変わってきていると思います。
病気になる前、虫の出る前に、予防。
といっていたひとです。


営利農業と体験農園(家庭菜園)では、
意識が違っていいのではないか。
やり方が違っていいのではないか。


作品をつくってもらうより、
安心して食べられるいいものつくり。


皆さんの求めているものが、
こちらのおおしえたいと思っているものとは
少し違っていることに、
答えようとしているようです。


私は、とにかく、木陰で、安全に、一休みできる
職場になってくれたことが、
一番ホッとしています。


一律に農薬をまけるならまだいいのですが、
皆さん、かける時期がばらばらで、
いつでも誰かが撒いていて、
講習では、ちゃんと教えていても、
使い方を守りきれないようで、
しかも丁寧に大量に撒くから、
ひとつの区画では、少なくても、
総体的な量は、私たちが播く量の4倍くらいになっていて、
隣で収穫している人もいて、
マスクもめがねも手袋もしなくて、
子供に任せている人もいて・・・。


だって、懇親会やっている横で、
薬撒いているわけで・・・。


皆さんの努力のお陰ですが、
初期の頃の農薬の量といったら、
今では信じられないほどです。


どれだけホッとしているか分かるでしょうか。


それでも、こうして、収穫があるというのは、
私たちにも自信になります。

以前農業に携わっていたという方も、
体験農園にみえています。
講習をしていても、
釈迦に説法の方も
結構いらっしゃるようです。


前は、こんなにめんどくさい事しなかった
とおっしゃられたこともあります。


もっと効率のよいやり方があるとは思いますが、
どうかここで、農薬の少ない、
面倒な、農業を体験してください。


ほかでは出来ない、農業を、体験してください。


というわけで、アブラムシ、つぶしてください。

ほかの体験農園では、どういう風に、
しているのでしょうね。
ちょっと知りたいです。





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2006-05-25
花粉  


写真はりんごの実が膨らんできているところ。
はじめはこんなに赤いのに、
大きくなるにつれて、
緑になり、また。赤く色づいてきます。

きちんと摘果が済んでいます。
ありがとうございました。

今日はちょっと難しいかもしれないけど、
花粉の話。

植物の中には、
自分の遺伝子だけだと弱くなることを知っているのか、
雑種でないと、種を作らないものがあります。
人工授粉が必要なものの多くはこのためです。

いくらたくさんのおしべがあって、花粉があっても、
自分のめしべについても、実がならないのです。

りんご、なし、梅、ブルーベリーなどなど。
(キウイは雄花の木と、雌花の木があるから、人工授粉します。)

面白いところでは、キキョウ。
花が咲いて、花粉がが飛んだあとに、
中心のめしべが割れて、
ほかの花の花粉を受粉できるようにします。
自分と同じ株の花粉がつくことまありますが、
少なくともその咲いている花の花粉はつかないのです。

花の影響が出るのがとうもろこし。
違う種類のとうもろこしを植えると、
本来の、とうもろこしではなく、
おしべの持つ遺伝子の影響が出てしまうのです。


とうもろこしのひげ一つ一つに、
花粉の影響が出るので、
粒がそろわなかったりします。

 
そんなことは、教科書に書いてあったのですが、
この体験農園で発見したことがあります。
これはどの教科書にも今のところ出ていません。

体験農園は普通の農家よりずっと狭いので、
ピーマンとしし唐を隣同士に
植えるのですが、どうも
しっかりしたピーマン、
しっかりしたしし唐が
出にくいようなのです。

 
そう、中間のような感じ。

それで、昨年から、
間に、ナスを3本両側に、ピーマンとしし唐。


しかも隣の畑の方と、
同じものがくるように植えたのです。
昨年はだいぶ、
しっかりピーマン、
しっかりしし唐に
なっていたと思います。

今年のナスは、3本とも千両です。
ずっと、2本千両、
1本長なすだったのですが、
長いナス皆さんなりました?
というか、3本の、違い
よくわからなかったのではないでしょうか?

もしかしたら、ナスも、
中間のものになってしまうのかもしれません。

このあたりのことも、
レポートにできたら面白いと思います。

今日の言葉
雑種は強い