日が短くなると花が咲く

 日の短くなることで、
花をつけるものは沢山あります。
朝顔市の頃に、
普通の朝顔はまだ咲きません。

1年中咲いている菊は自然に咲かせると、
11月頃です。
春秋のお彼岸の需要の多い頃には
そのままでは咲いてくれません。

朝顔市の朝顔も、お彼岸の菊も、
電気を当てたり、暗くすることで、
ちょうどいい頃に
咲かせることが出来るのです。
デンショウギクって聞いた事ありません?
伝承だと思っている人もいるとか。
正しくは、電照菊。
産地では、日の短い今ごろ、
夜遅くまで、電気をつけ
春の彼岸の菊を育てています。
お正月用はそろそろ、
つけていた電気を消す頃でしょうか。

ポインセチアも、クリスマスカクタスも、
12月頃に色づきます。
ただこの植物、日本では寒さに弱くて、
外だと枯れます。

 朝顔の実験で、双葉から直接花を咲かせた
株を見たことがあります。
芽が出たら、夜、早く箱をかぶせ、
朝遅く、箱を空けて、
日照時間を短くするという比較的簡単な実験です。
 友人の話ですが
生徒にこの実験をさせたところうまく行かず、
原因を探していたら、
夜どうなっているか、
何度も、箱をあけて覗いていたそうです。

 コスモスなども短日姓植物ですが、
遅く播くことで、
高さを低く調節することが出来、
咲く時期は従来の物と一緒。
といった育て方が出来ます。
ただ最近は日照時間に関係なく咲く
品種改良が進んでいます。