ハーブ教室1

 ハーブ教室をやり始めたのは15年くらい前のことです。
一生子育てしているような気持ちの焦りと、
農業をやりたかった気持ちとは裏腹に、団地の生活。
それでも比較的緑に恵まれた環境の中で、
園芸の面白さをどういう風に伝えたらよいか考えていたものが、
やりながら形になっていくというもので、
まだ園芸ブームでもなく、構想を夫に話したときには、
そういうことは私が考えているほど
求めている人はいないかもしれないし、
そもそも、園芸を、教えるのは詐欺じゃないかとまでいわれ、
なるほどと思ったものの、こんなに楽しいのになー。
やり方があるはず。と、夫に相談しながら、
お金儲けはしないこと。ということで、はじめました。
夫も園芸が好きな人で、
沢山協力してもらいました。

 野菜や花作りを教えたかったのですが、
簡単なところから、栽培の基礎を教えられるように、
ハーブを選びました。
ハーブのブームもまだだったので、
オリジナルで、カリキュラムを組むのは大変でした。
 材料費込みで300円という教室は
オレンジページという雑誌にも取り上げられ、
値上げがしにくくなったけれど、
その分研修期間と思い、
皆さんから気軽に意見を言ってもらい、
良い物なら、材料費がかかってもいいという言葉をいただき、
素性のわかる良い物を作っていくことが出来ました。

 スパイスは学生のときに
卒業のレポートを出していたのですが
ハーブはまだ手に入れるのも難しく、
そもそも栽培を教えたかったので、
華やいだ雰囲気の無い教室でした。

 地方の方から、
大豆、ルバーブ
みかんなどを送っていただき、
農村と団地の人との
掛け橋になるような役目も
もてたのではないかと思います。

 8年くらいやっていたときでしょうか
(300円では無くなっていましたが)
ハーブのブームが来て、
ガーデニングという言葉が出てくると、
もっと勉強しないといけないし、
だんだんマンネリしていることにも気づいていたときに、
体験農園で、準備段階の農園で働く募集がありました。
そのまま農場でお世話になっている次第です。