小松菜

 小松菜は東京江戸川小松川の地名から、取られた物で、
今でも小松菜の生産量は、
東京が上位ではないでしょうか。

 こういう葉物は近郊野菜は鮮度が命。
だから、都市の周りで作られています。
冷凍を除けば
中国産とかアメリカ産というのは
あまり聞きません。
だから、大根やカブと共に
その土地土地の名産の葉物に、
土地の名前が付いている
アブラナ科の葉物はとても多いです。
(カブも大根もアブラナ科です)

 1年中播けるので、
秋用春用というわけ方はあまりしませんが、
寒さに強い物弱い物、
暑さに強い物弱い物
寒さで、花がつきやすいものつきにくいものなど、
作りやすさが違います。

 緑の濃い物薄い物、茎の色が白かったり青かったり、
アブラナ科で交配がかんたんなので、
白菜、チンゲン菜にちかい
形やあじのするものもあります。

 1年中播けるのですが
夏の暑いときは虫や病気が多くなり
寒い時期は育ちが悪いので、
薬剤や温度調節などの工夫が必要です。

 体験農園では「みすぎ」という品種を使います。
今度の講習日くらいに播くと
寒冷紗を使えば
ほとんど薬剤を使わなくて済みます。
この辺では適期だと思います。

 それでも一度に出来ると大変なので、
一週間くらいずつ
ずらして播くと良いでしょう。
 ただし、2週以上になると
虫の発生が大変になるので、
お勧めできません。
寒冷紗をきっちりして、
まめに虫が出ないか良く観察をしてください。

 幼稚園小学校だとこの年度の変わり目に播くことが出来なくて
どうしても虫のたくさんになる4月後半になるので、
ビギナー向けの小松菜なのに、
ぼろぼろになってしまうのです。