根の張り

annietakahama2006-08-27

 写真はキャベツの植え付け。
ぐったりしていますが土が結構湿っているので、
明日にはしゃんとしています。

石灰と鶏糞がすでに入っているので、これらは、
後から化成肥料の追肥で育てます。

 ほとんどの作物が
一番根をはり栄養を吸収するのは、
20センチから30センチまでの深さで、
それ以上深くても無駄になることが多いです。

大根やごぼうなどのように地中深く根を張るものでも
深いところの栄養を吸収するのではなく
一番有機物が分解した表層の
20センチ程度のところから養分を取っています。

 この時期、トマトやきゅうりを抜いてみると
根の張り具合がよくわかると思います。
こういう風に畑の整理するときに
根の様子を観察することは大事なことです。

 どのくらいの深さまで
根が張るものなのかよく見ておくと、
元肥の一番効率よく効く深さがわかると思います。
できればそのときに元肥がよく分解しているか、
そのまま残っているかも、確認しておきましょう。
きゅうりのよく育たなかった人では
元肥えが使われずそのまま残っている人も
多かったのではないでしょうか?

 さてここで復習です。
きゅうり・ナス・トマト・ピーマンしし唐
何で、元肥をいれたのでしょうか?
それと元肥ってなんだかわかっていました?

 苗を植えつけるときに、
地中深く先に入れた腐葉土などが、それです。
おもいだしましたか。

 苗を植えつけて、すぐに効いてほしいのが、
土と混ぜながら入れた、
化成肥料です。

 育ってきて、実のなるころに、
根が伸びてきて、
効いてほしいのが元肥です。

 土を深く掘って
やわらかくしておくことは大切ですが、
深く肥料をやることは
むだになってしまうこと
わかっていただけたでしょうか。

 こういう実物は、深く根を張っているので
それに対応できる深さに元肥を置くのですが、
それでも微生物の活発に、
活動するのは表層のほうです。

 来年は、今年のことが参考になりますように。
わからないことはどんどん聞いてくださいね。

今日の言葉
観察・考察