サトイモの収穫

 霜の降りる前までに収穫という指導をしているけど、
掘り上げた物の保存はどうするのがよいのでしょうか?
 高級料亭では、洗ってから乾かして保存。
というのでやってみたけれど、
やはりカビが生えてきました。
そもそも料亭で、
そんなに長く保存するわけはないですよね。
 土をつけたまま乾かすのも
そこそこいいようですが
やはりかびが出てしぼんだ感じに。
 掘りたてはおいしかった。
慌てて収穫しなくてもまだ霜には間があるから、
そのままにしておき様子を見てみましょう。
ジャガイモのような保存は無理なのかも。
 中国産に、土をつけて国産と偽っていた事件が先日あったけど、
中国産の物はカビが生えないのはどうしてかな?
というわけで
さといもの好い保存法があったら教えてください。

 真中の親芋は繊維が太くてねっとり感は無いけれど、
皮むきは楽だし、私は好きです。八つ頭に似た感じです。
でも八つ頭のほうがおいしいかな。
 市場には余り出まわらないけれど
私は小さい頃から知っていました。
 11月に浅草の酉の市の縁起物として熊手などとならんで、
やつがしらと言うのが売られています。
丸い芋を頭に見たて、もとは8個あったのだと思いますが
今は重いので5個とか3個蒸したいもが笹の枝に通されているのです。
蒸したてが切られてしょうゆをつけて味見をさせてくれ、
とてもおいしかったのを覚えています。
ここでしかみることのできないいもで
珍しい物だと思っていましたが
農園でこれに出会い、
農家ではくず芋扱いだと知らされました。
ちょっとがっかりでしたが出会えた喜びは
なぞが解けたような気がしてうれしい物でした。
大きい物は本当に人の頭みたいでした。
私もたくさん食べて人の頭になるようがんばります。