寒冷紗のはずし時、

 今週、月金土をつかって、
筆柿を取りたいと思います。
干し柿にします。
いつになるか分かりませんが
お手伝いできそうな方は
声をかけてください。

寒冷紗は、
ウチでは薄手のクレモナという製品を使っていますが
素材も色も種類はとても沢山あります。
もともと暑さ寒さ風から植物を守る物で、
以前は葦簾や
わら、ござなどを使っていました。

 さて。はずし時をよく聞かれるのですが
私はまだかけていてもいいのではないかと思っています。
ただ虫が入り込んでいないか、
たまに確かめてください。
ちゃんとかかっていないと
あいているところからアブラムシが入って、
大繁殖している人もいました。

 実は今まで、こんなに長くかけていなかったのです。
一枚1000円するので、
初めの年は作物に合わせ、
2〜3枚を使いまわしをしていました。
 鳥からの発芽した苗を守る目的が主でした。
しかし、はずすとすぐに虫がたかり、
薬を多くかけていました。
 今年はいつもの年より枚数を多くして、
長くかけている人が多いのです。
蒸れる心配はしているのですが
よいことのほうが多いです。

イメージでは
寒冷紗という物が
過保護なような
不自然なような気がしていました。
お日様によく当てたほうがおいしいと思うし・・
しかし
日当たりが緩和されることで、
エグ味のないやわらかなしあがりになるのです。
ビタミンの含有は少なくなるかもしれませんが
その分成長は早いようです。
とにかく薬剤散布の回数が激減しました。
後は「寒さのあたり」がどう影響するか?が知りたいです。
寒さにあたった方が美味しいといわれる作物がありますが
寒冷紗をかけると霜がいくらか弱まるのです。

 霜に当てるとおいしくなる。
これは植物が自分自身を凍らせないために自分の体内に糖を作り、
不凍液にして、身を守るというもので、
寒さに耐え、霜にあたった物は、甘い。
ということです。
ただし霜に負けて枯れる物のあるし、
そういうときは寒冷紗が霜から守る働きもあります。

というわけで、出きれば皆さん寒冷紗をかけて、
試してもらいたいです。