泥つきの野菜。

annietakahama2006-09-29

 夏の間、木陰を提供してくれていたカシの木は、
こうして少しはなれたところから見ると、
1本の木のように見えます。
何本あるか知っています?

葱の皮むきは機械があって、
空気圧で、吹き飛ばしているのを見たことがあります。
農園の葱は焼肉店の厨房へ出すくらいなので、
多くても100本程度です。
だから機械を使わず、
根を切って、逆さに水圧で泥を飛ばします。
逆さにしないと葉の付け根から土が入ってしまうのです。

 ここのところは簡単に皮をむくだけで、
後は厨房の人に任せていますが、
土を落としたほうが喜ばれます。

 自家製の野菜と八百屋さんの野菜との違いは
この辺にもあるわけで、
お金を払ってでも土のない、
ちょっとゆすげばすぐ使えるものの方が、
人件費もかからず、ずっと楽なのです。

 自家製の野菜を使ったら、
材料費がだいぶ楽になると思っていません?

 収穫してからの処理って、
案外面倒なのです。
土つきの野菜を台所に持っていって、
すべての奥さんが喜ぶとは限らないのです。

 ほうれん草や小松菜は
根を農園で切っていくように勧めています。
根がついていたほうが新鮮そうですが、
根のごみが出ないことより、
土を台所に持っていかないためです。

 それでも根の付近に入った汚れを落としたり、と、
八百屋さん状態になるまでには、
まだ手がかかるのです。

 そんなわけで、ウチの焼肉店では、
できる範囲でですが、
自家製野菜を使っていることは、
新鮮ということだけでなく、
結構贅沢なことなんですよ。

 明日は秋の作付け最後の講習会です。
今年度最後の種まきです。
 今回来れない人も1週間くらいのうちに、
小松菜とほうれん草を播いてください。

 それより遅れると収穫が極端に遅くなります。
この時期1日の遅れが1週間くらいの遅れになるといっても
過言ではないのです。
春播きとはわけが違います。

 取材の方が見えるそうなので、
皆さん協力してあげてください。

今日の言葉
おかげさま